パキスタンバロチスタン州産のイリデッセンスフローライトとカルサイトです。水晶のゴールデンヒーラーと同様にフローライトやカルサイトの表面に酸化鉄の被膜が生成され、反射干渉によりレインボーが現れます。フローライトは世界各地で産出していますが、酸化鉄被膜によるレインボーが現れる物は、私の知る限りこのパキスタンバロチスタン州産と中国湖南省産に極稀にあるようです。さらに共生しているカルサイトにもレインボーが現れています。水晶のゴールデンヒーラーに比べ極端に少ないのは、生成要因によるものと思います。水晶はケイ素を含む熱水により生成しますが、フローライトはフッ素とカルシウムからなります。ケイ素を含む熱水には鉄分が多く含まれ、水晶が生成し終わると鉄分が濃縮され、水晶の表面にコーティングされると思われます。フローライトが生成するためにフッ素とカルシウムが必要ですが、それらを含む熱水には鉄分が少ないため、酸化鉄のコーティングが無く、そのまま産出するのではないかと思います。あくまで推論ですが。レインボーフローライトは縞模様の多色のフローライトに名付けられていますので、それと区別するためにイリデッセンスフローライトとしました。このイリデッセンスフローライトは流通量も少なく日本には極少量しか出回っていません。さらにカルサイトが共生している物はこの個体しか入手できませんでした。76.8×62.3×32.2mm 166.63g#フローライト#カルサイト#共生鉱物#天然石#原石#パキスタン#バロチスタン州#ハーラン#イリデッセンス#レインボー#ゴールデンヒーラー#成長成分#酸化鉄#希少